自分の行動を変える方法 by マーシャル・ゴールドスミス

行動を変えるための4つの選択肢

ここでは、米国でベストセラーになったマーシャル・ゴールドスミスの「トリガー 自分を変えるコーチングの極意」に書かれている自分の行動を変える方法を紹介しています。

行動を変えるために、創る、守る、除く、受け入れる4つの選択肢がある

満足していれば、私たちは何も変えないで、惰性に向かいます。逆に満足していないと何でも試したくなります。しかし、流行を追いかけるだけなら、それは創ることにはなりません。問題は自分で「新しい自分」を選ぶことで、それは結構難しそうです。自分にとって心地よい居場所、いわゆる”Comfort Zone”から抜け出さなければということがよく言われますが、それには勇気が必要です。必要なのは、目指すべき今とは違う自分を想像して、リスクも考慮しながらそれにむかって一歩踏み出すことなのです。

新しい自分を「創る」

「創る」ですが、言うのは簡単です。「新しい自分」になれたらどれほどよいでしょう。特に今の自分に満足していれば、何もしないでしょう。満足していなくても、結局は、「創る」のではなく、ほかの人やアイデアの物まねで終わってしまう可能性があります。しかし、あなたがすでに成功している人であれば、新たな行動を付け加えるだけでいいのです。必要なのは「自分が変わりたい」とする感情、思いを持つことだけです。 みなさんは、「自分を変えたい」と言っている人に会ったことがありますか。その人は本当に変わりましたか。一見変わったように見えても、何かの行動を見て「やっぱり変われなかったのだ」と思ったことはありませんか。このように自分で変わることは難しいのです。

「守る」すなわち「維持する」

守るつまり「維持する」について説明します。行動を「維持する」のは一見簡単なことに見えるかもしれません。しかし、実際は何を維持すべきかをよく吟味する必要があります。そうでないと、少し魅力的に見える新しいことがあると、古いことをすぐにそれに変えてしまう危険性があります。そうすると望ましい行動様式を失うことにもなりかねません。

また、維持すること(変わらないこと)で、人に褒められたりすることはほとんどないのです。なぜなら、それはすでに当たり前のことだからです。だから新しいことに変えてしまう誘惑に負けてしまうのかもしれません。 成功した人は、多くの正しいことをやってきたはずで、維持すべきことが多く持っているでしょう。そういう人は、いつも改善し続けなければという観念の持ち主でもあります。しかし、考えてみてください。維持すべきことが一つあれば、変えないことでエネルギーを節約できるのです。

「取り除く」のは難しい

行動を「取り除く」のは、特に多くの努力を必要とします。しかし、これは最も効果のある方法なのかもしれません。結果がネガティブなもの、苦痛を伴うものであれば、比較的楽に取り除くことができるかもしれません。特に健康を害するようなことであれば、やめることはできるでしょう。しかし、自分にとって楽しいことを「取り除く」ことはそれほど簡単ではありません。

「受け入れる」とはどういうことか

「受け入れる」のは、ほかの3つに比べて、理解するのが難しいかもしれません。企業に当てはまると「創る」のは、新しい事業を始めること、「維持する」とはコアビジネスを続けること、「取り除く」とは価値を生まない、もしくは、企業の方向性と会わない事業を清算したり、売却したりすることです。これに対して「受け入れる」とは喜ばしくないことを認めることです。私たちは、指摘されたこと、叱られたことを「受け入れる」ことができないために成長の機会を失っていることが多いのです。「あきらめる」とも違いますよね。おそらく「受け入れる」は、その後に何らかのアクションを伴うのだと思います。

いかがでしたか。皆さんも自分を変える用意はできていますか。おそらく何もしなくても周りからの影響を受けて変わっていくのだと思います。それを「なりたい自分」を達成するためにどうすれば良いのか少しでもヒントになればと思っています。

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