ハチミツ工房に行ってきた。そして妄想した。

千葉にあるハチミツ工房

連休中に千葉の君津市にあるはちみつ工房http://hachimitsu-koubou.com/)というところに行ってきた。館山自動車道の君津インターから車で5分のところだが、JRの駅からは遠いので、車がないとなかなかいけないような田園のなかにある。千葉県には、数多くの道の駅があり、それぞれが競い合っている中、はちみつに焦点を当てたこの施設はなかなか興味深いものがある。

蜂蜜は高付加価値商品

私は特に蜂蜜が好きなわけではないが、開発国において蜂蜜は高付加価値商品として売り出しているところが多いので仕事で多少関わりがあった。蜂が生息しているところであれば、1000米ドル程度の元手があれば養蜂キット一式を購入して、養蜂が始められる比較的お手頃なビジネスである。最貧国のマラウイのThe Hive(http://hachimitsu-koubou.com/)では、養蜂キットを販売し、蜂蜜づくりを教え、希望すればそのキットを使って集めた蜂蜜を購入して代わりに販売するというビジネスを展開していた。別のところでは蜂蜜を販売した収益で学校の建物を建てていた。ということで蜂蜜ビジネスには多少興味があった。

体験型施設

このはちみつ工房は単なる販売所ではない。Web-siteには「はちみつを五感で楽しむ」と書かれている通り、はちみつ工房の見学ツアーや、試食・試飲、はちみつソフトクリームも売っている体験型施設で近隣の道の駅とは一線を画している。施設の中の販売場所もスペースがとってあり、陳列の仕方もなかなかおしゃれである。蜂蜜は原料?である花の種類によってかなり味が違うが、それをテイスティングすることができ、楽しめた。もちろん蜂蜜関連商品は数多くあり、我が家は蜂蜜レモンのもと(水で希釈して飲む)を購入した。

真似されないか心配、リピートされるためには

養蜂自体は、それほど難しいことではなく、たしか東京のどっかのビルの屋上でも養蜂をおこなっていた。味を決める一番大きな要素は花であろう。しかし、それだけでは訴求ポイントとして弱いのではないか。蜂蜜関連製品もすでに数多くある。そこで、この施設が生き残っていくためにはどうすればよいのか妄想してみた。ちなみにお客さんは観光バスも来ていたので、遠方からも来ていると思われる。しかし、ビジネスを安定させるためには地元客のリピーターをしっかりと掴むことではないか。蜂蜜の種類を季節によって変えたり、新しい蜂蜜製品を作ったり今でもしている。次(もうやっていると思うが)は、コラボであろう。地元のカフェやレストランと組むのも良い。大きなところでは千葉県発祥の山崎製パンとの共同はちみつ製品開発や、サイゼリヤのドリンクバーに加えてもらうなどであろうか。

やはり、リピート客を掴むには応援団を作ることであろう。今でもすでに一定のファン層はいるようである。これを増やすには、もう少し露出を多くする施策が必要。食べてなんぼのものだから、臨時でもどこかターミナル駅にでも出店する(すでに実施済みかもしれないが)が良いと思われる。新商品作りには高校・大学などのコラボが考えられる。一般から蜂蜜を使った料理のレシピコンピなども良いかもしれない。とにかくファンづくりの活動を頻繁にやってみる。初めは数字に表れないかもしれないが、長期的な視点でやり続けることが重要。

蜂蜜はそれほど珍しいものではないので、差別化が難しい。いかにブランドイメージを高めるということが決め手になる。千葉県の花卉(かき)産出額(令和元年)は、愛知県(545億円)に次いで全国2位(174億円)となっている。君津市がある南房総でも、花の栽培は盛んなのではないか。花のすべてが、消費者が好む良い蜂蜜の原料にはならないかもしれないが、この花の産地のイメージをどうにか利用することはできないだろうか。

個人的に、この企業にはぜひ頑張ってもらいたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA