リーダーが変わるとき  How do you deal with new leaders?

新しくリーダーを迎える時の心構え・心境

 新年度になり、経営者やリーダーが交代した会社や部署が多かったのではないだろうか。新しく着任するリーダー、それを迎えるフォロワー、お互いにいろいろと考えることがあっただろう。今も期待と不安に混じった感情が続いているかもしれない。例え新しいTOPが、前からの経営者の一人であったとしても、必ずしも依然とまったく同じという確証はない。私も職場の社長が交代した時は、期待と不安を持って着任を見ていたことを思い出す。前のリーダーに満足していたとしても、不満を持っていたとしても、次のリーダーがより良いリーダーであるとは限らない。

提供:Bing 画像作成者

変化を楽しもう

 第一印象ですべてわかるわけではない。新しいリーダーが着任した場合、いくら以前の仕事のやり方や評判を調べても、本当のところどうなるかわからない。違う環境、違う役割、違う社員に出会ってまったく違う化学反応が起こるかもしれない。その際、フォロワーは、お手並み拝見ということで、様子見状態になる可能性が高い。しかし、この変化が激しい状況でそのような悠長なことは言ってはいられない。お互いの考えを知って、将来どのように組織を動かしていくのか考えなくてはならない。もしかするとリーダー交代の時は、今までのコンフォートゾーンから抜け出して、新たな領域に進む最高の機会なのかもしれない。

提供:Bing 画像作成者

何がお互いのポテンシャルを発揮させるのか

 それではどのようにすればいち早くお互いが持つ能力を発揮することができるのか。言うまでもなく、お互いの考え方、能力、強みを知ったうえで、今後どのように組織を動かしていくのかPDCAを回していくことであろう。しかし、そのための条件として「心理的安全性」が担保されなければいけない。筆者も心理的安全性がまったくない職場を経験したが、それは悲惨である。どんなに能力があっても、成功したとしても仕事が楽しくない。リーダーには、心理的安全性を確保したうえで、皆の意見を吸い上げてほしい。

 日本航空でもこのように変わったようだ。「機長はリーダーとして仕切るのではなく、キャビンクルーも含めて現場の情報や意見をもらってベストなソリューションを出していく位置づけに変わった。訓練で教えることも、一人よがりのオペレーションではなく、みんなから意見を聞き出せるオペレーションにシフトしました。」 https://www.businessinsider.jp/post-203055 まだ、航空業界はコロナの影響を受けているが、日本航空はいち早くその状態から抜けだせるのではないか。期待している。

提供:Bing 画像作成者

 書籍にもあったが、心理的安全性をつくりあげるためにリーダーが自らの弱さを周りに見せるのはどうであろうか。弱さを見せることにより、共感を得られ、メンバーが委縮することなく発言し、チャレンジするようになる土台を準備することになる。つまり新しいリーダーが最初に力を入れなくてはいけないのは、契約でなり立つ組織ではなく、信頼で成り立つ組織作りである。信頼は安全が確保されていなくては、強められない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA