リーダーとしての条件

リーダーの資質とは、まず誠実さで、その他に、自己認識力、関係構築力、ビジネスセンス、組織構築力の4つが関係している。

信頼されるためには、まず誠実さ

リーダーとして信頼されるためには、誠実さが必要です。リーダーの誠実さとは自分の信念や価値観に基づいた行動を行うということです。いわゆる自分の軸を持っているということでしょうか。自分の価値観を部下や同僚に示しておく必要があるでしょう。そして行動が価値観からみてブレていなかったら信頼につながります。人は、予測できない人を好きになることはあっても、信頼することはできません。信念や価値観は周囲に影響されやすく、変わりやすいものです。リーダーとして自分は何を判断基準・行動基準としているのかもう一度考えてみてください。

リーダーの自己認識とは

次に自己認識力ですが、これは単に自分のこと知っているということではありません。正確な自己評価、感情のコントロール、適応能力、学習の姿勢、意欲など、いかに自分を制御して思った方向に歩み続けるかということです。要するに職業人として優れた人ということでしょうか。たとえば、感情のコントロールは、(少なくとも私は)なかなかできません。自分は感情むき出しの人ではありませんが、時には声を荒げたり、ストレスが急に高まったりします。でも、それがどのような時に起こるのか、そのポイントを正確に知っておき、十分に備えることはリーダーとして重要だと思います。

関係構築力は、必須項目

関係構築力は、リーダーにとって必須でしょう。共感、コミュニケーション、影響力の発揮が含まれますが、社会人であれば人材の育成、チーム構築・管理が含まれます。コミュニケーションは訓練で向上することができますが、共感は難しそうです。私もどちらかというと自己中心的な人間なので、共感できる人を見ると羨ましいです。

関係構築力の中で、他への貢献ということに注目しました。自分が誰かに何か良くしてもらうのではなく、自分が他社の成功のために貢献するということです。口では、「それはあなたのためだから」と言いつつ、自分の思ったようにコントロールしようとしていませんか。

ビジネスセンスとビジネススキル

リーダーの素質であるビジネスセンスとは、業務能力や業界の知識、計画能力、管理能力など、よくセミナーなどのお題になる、いわゆるビジネススキルと呼ばれるものです。これらは学習することによって、高められる資質といえるでしょう。しかし、これらは必須のものなのでしょうか。すべてスキルを備えたリーダーはなかなかいないでしょう。むしろ自分よりも能力を持った人を見つけ、権限を委譲し、仕事をまかせられるような人がリーダーなのかもしれません。時には自分よりもその分野の能力や経験がなくても任せることができなくてはいけません。

重要な組織戦略力

組織戦略力とは業界について深い洞察力を持ち、将来を見据えたうえで魅力的なビジョンを掲げ、戦略を打ち立てる人です。多くの経験を持つ人でも、その業界についての知識はあるけれども、方向性をはっきり打ち出すことは難しいように感じます。特に今、このような変化が求められる時に、チャンスをとらえて、果敢にそこに攻めていくような人はなかなかいないのかもしれません。業界によっても違うでしょう。何でもかんでも流行を追えばよいというものでもありません。時には、誰もやったことがないようなことをしなくてはならないでしょう。そんな時に組織戦略力があれば、100%の成功はないとしても、成功の確率を高めることができるはずです。

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