リーダーの訓練

マーシャル博士は、ある企業の最高経営責任者(CEO)および2,000人を超えるリーダー達を訓練したことがあります。最初に、同社は、望ましいリーダーシップの綿密な行動モデルを作り上げました。次に、リーダー達の実際の行動が、この望ましい行動モデルに合致しているかどうかを判断する360度のフィードバックを行いました。 その後、リーダー全員に対して、非常に単純なフォローアップのやり方と、同僚からのフィードバックを受けるやり方ついて、正しく実施できるように訓練しました。 訓練の最後に、プログラムで教えられたことを実行するつもりがあるのかリーダーたちに尋ねました。ほぼ100%のリーダー達が教えられていたことに価値を見出したと答えました。 また、ほとんど全員がこのプログラムによって明らかになった改善すべき分野に取り組み、フォローアップを実行し、そしてより良いリーダーになることを誓いました。

1年後、マーシャル博士は、訓練したリーダーとその同僚に対して、どのような変化があったのかを調査しました。 リーダーの多く(グループ全体の約3分の2)は、実際に改善すべき分野に取り組み、他の人からはるかにリーダーとして効果的になっていると認められました。 しかし、何人かのリーダー達は訓練に参加したものの、何もしませんでした、そして彼らは他の人から何も向上していないと見られていました。つまり彼らが参加した訓練は、彼らに良い変化を生み出しませんでした。

このことは何を意味しているのでしょう。一つは、どんなに良い訓練であったとしても、優れた価値を見出さすことができたとしても、実行しなければ効果はないということです。もう一つは、誰でも実行できるような改善するための方法を教えたにもかかわらず三分の一のリーダーが実行しなかったのは、そこに障害となる何かがあったということでしょう。

Photo by Rebrand Cities on Pexels.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA