リーダーが口にする言葉、あなたはこのようなフレーズを部下にいつも言っていますか?

このフレーズをよく使っているなら、あなたは良いリーダーなのかも?

リーダーのその何気ない一言が、チームの雰囲気を変えてしまうことがあります。また、その何気ないひとことがリーダーの本当の姿を現しているのかもしれません。リーダーとして、どのような言葉を使えばいいのでしょうか。その言葉はどのような影響を周囲に与えるのでしょうか。

以下のフレーズをあなたは、言ったことがありますか。Inc.comの記事を少し意訳してみました。

あなたの頑張りがあったから、ここまでできた。

本当に頑張っていたら、そのようなことを言うかもしれません。またいつも頑張っているようであればそのようなことを言うでしょう。しかし、少し頑張ったくらいでは、またはたまに頑張ったくらいではなかなかそのような言葉をかけることができないかもしれません。その人的には頑張ったんだけど、他のチームメイトと比べると見劣りがする場合はこのようなことは言えません。しかし、いつもよりもその人が頑張ったのであれば、それを認めることが重要なのですね。自分がチームの一員だったときには、このような言葉をかけてもらったことはあまりないですが(あまり頑張っていない?)、昔、911の危機対応の時に顧客からそのようなことを言われたことだけ憶えています。その時はうれいしいというよりも、関係者全員、無事であったことに感謝しました。

どのような方針にすべきか、あなたのアドバイスが欲しい

普通はよっぽど切羽詰まった時にしか、このようなことは聞きません。でも、チームメートを次のリーダーに育てようという気があれば、これは聞くべきことだと思います。もちろん、そのアドバイスがどのようなものであっても感謝すべきなのは言うまでもありません。でもアドバイスが十分なものでなかったら、顔に出てしまうのではないだろうか、とってつけたようなアドバイスであれば、「そんなことは意味がない」と言ってしまわないだろうか、出来そうもないアドバイスであれば反論しないだろうかと心配になります。アドバイスを聞くかどうかよりもそれを聞いたリーダーの反応が重要だと思います。とるに足らないアドバイスだと決めつけないで、実施できるか検討する、実施したらどうなるか本気で考えることが一番大切。検討した結果、アドバイスをくれたチームメイトにどのようなフィードバックをあなたはしますか?

何かお手伝いできることはありますか

サーバントリーダーシップという言葉を聞いたことはありますか。「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」というリーダーシップ哲学なのだそうです。また、ヒエラルキーのピラミッドをさかさまにした図をよく見ます。つまり上の者が下の者に奉仕する形なのです。そのような考えを持てば、リーダーが部下に「何か手伝いましょうか」と聞くのは普通のことかもしれません。自然にこのようなことを言えれば良いのですが、突然そのようなことを言うと相手が不審に思うかもしれません。

あなたを信頼しています

もちろん、信頼はしてますが、口に出して言わない人が多いのではないでしょうか。また、時と場合によって信頼するとか、限られた範囲で信頼するといったことが多いのかもしれません。また、丸投げとも違います。信頼していても、進捗報告は受けるべきだし、また正しい方向に進んでいるかチェックすべきでしょう。信頼した結果、良い成果が出た場合は、その人のおかげとして、問題になった場合、リーダーが責任を取るという意識を持つ、とっても難しいことなのかもしれません。誰にでも「信頼している」とは言うことは難しいかもしれませんが、信頼されたと感じたチームメイト・部下は、リーダーをもっと信頼するのではないでしょうか。

正直言って、私にはわからない

「弱さをみせられるリーダーは強い」という言葉をご存知でしょうか。弱さを見せた方が、周りからの信頼や支援する気持ちが高まるということです。ひと昔のリーダーは「俺の背中を見て学べ」や仕事については部下よりもよく知っていなければならないと思っていたようです。しかし、これほど世の中が多様化し複雑化するなかで、すべてを知ること、すべてについて高い技量を持つことは難しい。ですから、部下に信頼して、時には教えてもらうことがビジネスをやっていくうえで必要なのでしょう。なんでも「わからない」と言ってはもちろんダメですが、時には他の人の知識に頼ることも必要でしょう。

私に何を求めているのか

「何か手伝うことありますか」と似ていますが、これは「あなたの仕事のパフォーマンスを向上させるために私にできることはないか」という意味です。周りが成功するために、いったいリーダーとして何ができるのだろうかと考えていますか。もちろん、チームが成功しなければ、リーダーとして成功したことにならなということもありますが、それよりも単純にその人が成功するには何ができるのだろうか、目標はこれでよいのか、責任の範囲はこれが適正なのか考える必要があります。高い目標を与えたあと放っておいてはいけません。リーダーとして、何ができるのか考える必要があります。

原文は以下の通り。

1. “We could not have done it without your hard effort.”
2. “I could use your advice on what direction to take.”
3. “How can I help?”
4. “I trust you.” 
5. “Honestly, I don’t know.”
6. “What do you need from me?”

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