マーシャル・ゴールドスミスが教えるリーダーの20の悪い癖

マーシャル・ゴールドスミス著「出来る人の法則」からいくつか取り上げました

最初の悪い癖「極度の負けず嫌い」(原文:Winnng too much)

一般的にリーダー、それもCEOとか社長にとって「負けず嫌いは必要な性質と思いますが、ここではただの負けず嫌いではなく「極度の」負けず嫌いの人のことをいっています。勝たなくても良いような議論でも、相手を説き伏せるような人のことです。これによって時に、周りの人を傷つけ、信頼関係を損ねてしまうことがあります。自分にはそのような癖はないかなと思いましたが、よく考えると必要のない時に相手を議論で負かそうすることは、あります。多分、よくあります。何のいいこともない。。。

2番めの悪い癖「何かひとこと価値をつけ加えようとする」(原文:Adding too much value)

これは相手の意見に、(必要がなくても)さらに付け加えようとすることです。たとえば部下の意見に対して「こうすればもっといいんじゃないか」というふうに付け加えることです。最初これの何が悪いのかよくわかりませんでした。上司だから、助言するのは当たり前じゃないかと。でもよく考えてみると、純粋に助言したいのであればヒントを与えて、部下に考えさせればいいことです。もっとまずいのは自分が優れている、上であることを意識的、無意識的に見せてしまうことです。あなたの周りにはいませんか。それほど重要でないことを自分のほうが知識が豊富なことを見せるために、一言多く言ってしまう人。私も最近、たまたま話題が自分が調べていたことと近かったので、思わず口を出してしまったことがあります。しまったと気づいたのは、周りの人がついてこないで議論がそこで止まってしまったこと。その時はもう手遅れでした。

5番目の癖「「いや」「しかし」「でも」で始める」(原文:Starting with NO, BUT, HOWEVER)

これは多くの人が経験があるのではないでしょうか。これが悪い癖とは思っていない人が多いのではないかと思います。同僚や部下に自分にとって都合の悪いことを言われたとき、素直になれなくてつい「そうですね、でも・・・」と言ったことはありませんか。これは多くの場合、議論を高めないで妨げになっているということなのです。それは「あなたの言うことは間違っていて、私の言うことが正しい」と言っているので、相手がどんなにあなたのことを思っていても、あなたにとって重要なことを言ってくれなくなるのではないでしょうか。

マーシャルはこの癖を直す方法として、同僚や友人に「いや」「しかし」「でも」で文章を始めたら、罰金を払うことを勧めています。でもそんなことをしたら、何も言えなくなってしまう、と思ったあなた、すでに罰金ものです。

7番目の癖「腹を立てている時に話す」(原文:Speaking when angry)

感情的になって言わなくてもいいことを言ってしまった経験は、多くの人が持っているかもしれません。これに対する処方箋は「黙っていること」です。

私は自分ではあまり怒らない方だと思いますが、腹を立てなくても、焦っているとき、何か仕事を邪魔されたとき、不用意な一言を言ってしまった経験がよくあります。職場でもありますが、家庭では自制心が弱っているのか、その一言が雰囲気を台無しにすることがあります。後で、なぜあんなことを言ってしまったのであろうと後悔します。

怒りの根源は、常にこちらにあることを肝に銘じることと本書では勧められています。

12番めの癖「言い訳をする」(原文:Making excuses)

だれでも言い訳をすると思いますが、ここで言っているのは、「私はせっかちなもので」とか「気が短くて」とか、結構、優秀な人がそのように言い訳をすることです。このようにして言い訳できない行動の言い訳にしています。

言葉に出して言わなくても、心の中で「自分は上手でないから」「どうせうまくいかないから」と言い訳していませんか。ぜひ「どうしてうまくいかない」と自問してください(と本書にかかれています)。

ある番組で、いつも笑顔を絶やさないある芸人が、今この時をHappyになるように、すべてのことをポジティブに考えているというようなコメントをしていました。何でもポジティブに捉えれば、できなかったこともできるようになるものなのかもしれません。

「20の悪い癖」の原文を読みたい方は下記のURLをどうぞ。

http://www.marshallgoldsmith.com/wp-content/uploads/2017/01/Marshall-Goldsmith-20-Bad-Habits-1.pdf

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